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2014 年度 実績報告書

口腔癌の細菌性生物発癌におけるAIDの発現と役割

研究課題

研究課題/領域番号 24792250
研究機関岩手医科大学

研究代表者

松本 直子  岩手医科大学, 歯学部, 助教 (50436630)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワードS.anginosus / AID / 口腔癌
研究実績の概要

本研究はこれまで頭頸部扁平上皮癌組織において高頻度に検出が報告されているStreptococcus anginosus(S.anginosus) についての口腔癌組織検体における感染についての検討と癌関連遺伝子変異を誘導することが示唆されているActivation-induced cytidine deaminase(AID)についての口腔癌組織中の発現についての検討により、S.anginosus感染による口腔粘膜上皮でのAID発現誘導について検討することによりS.anginosusの口腔癌発生機序の解明を目的とした。
今年度は平成24、25年度より行ってきた当科において同意の得られた口腔癌切除組織検体における①ゲノムDNA抽出 ②PCRによるS.anginosusの検出、③RT-PCRによるAID発現による解析を引き続き行い、更に④株化粘膜上皮細胞およびヒト正常歯肉細胞を培養し、⑤S.anginosusの生理活性物質であるSAAを作製し、株化上皮細胞とヒト正常歯肉細胞のAID異所性発現誘導について検討を行った。①~③より口腔癌組織におけるS.anginosus感染率は47%で口腔扁平上皮癌組織におけるS.anginosus感染とAIDの異所性発現の関連性については有意に正の相関関係が認められた。また、④⑤ではSAAはいずれの株化上皮細胞およびヒト正常歯肉細胞に対しても有意のAID異所性発現誘導能を示した。この結果よりS.anginosus感染により歯肉上皮細胞でのAID異所性発現を誘導し、口腔扁平上皮癌の発症に関与している可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件)

  • [雑誌論文] ヒト口腔扁平上皮癌におけるStreptococcus anginosus感染とactivation cytidine deaminase(AID)異所性発現2015

    • 著者名/発表者名
      岩崎 賢介、松本 直子、佐々木 実
    • 雑誌名

      Dental Journal of Iwate Medical University

      巻: 40 ページ: 00-00

    • 査読あり / 謝辞記載あり

URL: 

公開日: 2016-06-01  

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