研究概要 |
口腔がん幹細胞の発現・維持機構の解析可能なモデルの作成は重要な課題であるが、これまでの報告の多くは、がん細胞株あるいはマウスを使用した実験系であった。本研究において、申請者らはヒト正常舌角化細胞にレトロウイルスを用いてCDK4, Cyclin D1, hTERT, Hras, cMyc、ドミナントネガティブp53を遺伝子導入することにより、臓器特異的ながん幹細胞株を樹立することに成功した。あわせて口腔がん幹細胞の成立・維持機構の解析と共に、 マイクロアレイ解析などによりCD44, Bmi-1, ALDH1などが口腔がん幹細胞マーカーとなりうることが示唆された。
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