生活習慣の乱れはリズム障害を引き起こし、さらには様々な疾患のリスクを高めると考えられる。本研究は生活リズムがう蝕発症に及ぼす影響を明らかにする目的で行った。16歳以下の小児に対し記録用紙を配布した調査により、夕食の時刻および就寝時刻が遅い子ほどう蝕が多い結果が得られた。唾液中ミュータンスレンサ球菌数を定量すると、遅い時間帯ほど菌数が多く、う蝕発生リスクが時刻に依存して変化することが示された。以上の結果を日本小児歯科学会にて発表した。また英文学術雑誌に投稿すべく現在論文を執筆中である。今後は今回得られたデータを患者さんや歯科医療関係者をはじめ広く社会に伝えていきたい。
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