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2012 年度 実施状況報告書

マウス歯胚形成におけるCCNファミリーの包括的解析

研究課題

研究課題/領域番号 24792272
研究機関東北大学

研究代表者

長谷川 正和  東北大学, 大学病院, 助教 (40625042)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2014-03-31
キーワード再生医療 / CCNファミリー
研究概要

歯の発生は多数の遺伝子,及びその産物が空間的・時間的に順序だって連鎖的に作用して生じる,上皮間葉相互作用の産物である.この上皮間葉相互作用では上皮・間葉間において,細胞同士の直接接触,基底膜や細胞外基質を介した情報交換,及びホルモンや成長因子を介した情報伝達等が幾重にも交錯している.CCNファミリー遺伝子もその一つで、6つのメンバーからなる構造的に類似した細胞外タンパク質群であり,CCNファミリーは細胞分化,遊走,増殖及び接着といった非常に多くの生物学的プロセスを制御している.CCNファミリーの内,歯胚形成時において,CCN2は上皮組織,間葉組織双方に発現しエナメル芽細胞及び象牙芽細胞の分化増殖を制御しており,歯胚の形成への関与を示す報告がされているが,その機能の詳細,及び他のメンバーの歯胚の発生に関する役割はまだ明らかにされていない.本研究では,現在,歯胚におけるCCNファミリーの経時的,空間的発現パターン,及び機能を系統的に解析するため,in vivo 及びin vitro実験として,1.胎生期野生型マウスの歯形成過程におけるCCNファミリー遺伝子発現の解析,2.リコンビナントCCNが歯胚発生に及ぼす影響の形態学的解析,3.リコンビナントCCNが歯胚発生におけるRNA及びタンパク質発現に及ぼす影響の解析,4.器官培養系マウス顎骨におけるマウスCCN機能亢進,機能抑制実験,5.CCNノックアウトマウスの歯胚の表現型と歯の発生関連因子の発現解析,6. CCNタンパク質の各モジュラードメインが歯胚に与える影響の解析,を行っている

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

CCNファミリーの介在する歯胚形成時期,部位について未だ明確でないところがあるため.また,器官培養系マウス顎骨を用いた実験系の確立が遅れているため.

今後の研究の推進方策

前年度の研究実績を踏まえ,実施されていない課題について,研究計画通り遂行し、歯胚におけるCCNファミリーの経時的,空間的発現パターン,及び機能を系統的に解析を進めていく。

次年度の研究費の使用計画

残余使用額は、今年度の研究を効率的に推進したことに伴い発生した未使用額であり、平成25年度請求額と合わせ、平成25年度実験遂行に使用する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Application of a Level-set Method for Simulation of Orthodontic Tooth Movement Using CT Image-based Voxel FE Models2012

    • 著者名/発表者名
      Taiji Adachi, Masakazu Hasegawa, Teruko Takano-Yamamoto
    • 学会等名
      10th World Congress on Computational Mechanics
    • 発表場所
      Sao Paulo, Brazil
    • 年月日
      20120708-20120713

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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