研究概要 |
CCNファミリー遺伝子の発現を解析するため,野生型マウス胎仔から,胎生9.5日,11.5日,13.5日,及び18.5日の歯胚を含む上下顎組織を採取し,パラフィン包埋した後,組織切片を作製し、組織切片上でのCCNファミリーのmRNA発現パターンを検討するため,in situ ハイブリダイゼーション法を行うジゴキシジェニンラベリングプローブの作成中である。 各CCNモジュラー断片の役割を調べるため、胎生9.5日マウス臼歯歯胚から間葉組織と上皮組織の分離を行う方法を確立した。現在タンパク質PCRで調整した各ドメインcDNAを鋳型として作成した発現プラスミドを作成し、歯関連転写因子と分化マーカーの解析を行っている。 また,胎生11.5日及び,13.5日のマウス上下顎骨から採取した歯胚を10%FBS,100mg/ml ascorbic acid, 2mM L-glutamine,を添加したDulbecco’s modified eagle medium培地を用いた器官培養系で,リコンビナントCCN1, 2, 3, 4, 5及び6タンパクを培地に添加して培養を行った組織をX線μCTを用いて評価するため、まず、ワイルドタイプマウス歯胚を等方Voxelで撮影し,3D Tri-Bonで3次元構築した後,体積,最大歯冠長など歯冠の形態計測,及びCT値を骨塩量ファントムにより規格化し,石灰化による硬組織形成度の評価を行った.
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