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2014 年度 実施状況報告書

解剖学的バランス変化が上部気道開存性・睡眠呼吸機能に与える影響

研究課題

研究課題/領域番号 24792277
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

福岡 裕樹  東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 非常勤講師 (70510361)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2016-03-31
キーワード睡眠呼吸機能
研究実績の概要

外科的矯正治療、特に下顎骨後方移動術の適応は顔貌および咬合状態の劇的な改善、適切な口腔機能の獲得など患者のADLの著しい改善が期待できる一方、口腔内容積が減少し舌房が狭くなることから相対的に口腔内における舌の占める容積が大きくなり、睡眠呼吸障害が惹起される可能性が指摘されている。そこで我々は外科的矯正治療での硬組織の大きさと軟組織量との解剖学的バランス(Anatomical Balance)の変化と睡眠呼吸機能との関連性を解明し、Anatomical Balanceの変化が形態的、機能的に安定した外科的矯正治療の立案の視標となり得るかを検討することを目的として本件急を開始した。
平成24年度、まず我々は後ろ向き研究として、過去に顔貌と咬合機能の改善を目的に下顎骨後方移動術を適応した顔面非対称を伴わない骨格性下顎前突症例患者の側面頭部X線企画写真からLower Facial Cage(LFC)、Tougue (TG)を計測した。その結果手術前、手術後、手術後1年でこれらの検討項目に統計学的有意差を認めなかった。また、インフォームドコンセントを書面で得た下顎骨後方移動術(上顎骨骨切り術併用を含む)を施行した骨格性下顎前突症例患者に外科的矯正治療前後でのアプノモニターにてApnea Hypopnea Index(AHI)、血中酸素飽和度の計測を行った。
平成25,26年度はこれらの計測を引き続き行いながら、鼻腔通気機能の計測を行い外科的矯正治療により変化が生じたと考えられる睡眠呼吸機能の保障機構の検討を開始している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

初年度より研究参加者は着実に増加し、術後ある程度の予後を含めデータの蓄積が可能となった。さらに、新たなパラメーターの設定や検討を含め更なるデータの解析を進めている。

今後の研究の推進方策

現時点の問題点はアプノモニターを研究参加者に貸与した上で睡眠呼吸機能のデータ採得を行っているためアプノモニターのローテーションがスムーズに進行しない事例が散見された。アプノモニターの台数を増やす、返却は郵送で行うなどの対策を講じたものの依然として根本的な解決には至っていない。また、信憑性を高めるために可能であれば入院化でPSG検査を施行することが望ましいと考えられるため関係部署と今後の可能な対応について検討予定である。

次年度使用額が生じた理由

ほぼ申請した計画通りに使用しており、若干の端数が残ったに過ぎない。

次年度使用額の使用計画

研究器具などの購入に当てる予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 外科的矯正治療に伴う舌骨の位置変化が睡眠時呼吸動態に及ぼす影響2014

    • 著者名/発表者名
      3.疋田理奈,東堀紀尚,福岡裕樹,宮本順,川元龍夫,森山啓司
    • 学会等名
      第24回日本顎変形症学会
    • 発表場所
      福岡県 アクロス福岡
    • 年月日
      2014-06-10 – 2014-06-11

URL: 

公開日: 2016-06-01  

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