• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2014 年度 実施状況報告書

DTTおよびASLを用いた摂食時における脳内活動ネットワークシステムの探索

研究課題

研究課題/領域番号 24792292
研究機関九州大学

研究代表者

加美 由紀子  九州大学, 歯学研究科(研究院), 助教 (60552023)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2016-03-31
キーワードMRI / ASL
研究実績の概要

25年度は、24年度に検討した、pseudo-continuous Arterial Spin Labeling (pCASL)法を用いて、味覚刺激時のSalivary blood flow (SBF)を非侵襲的に測定し、解析方法を検討した。
本年度は、さらにデータサンプル数を増やし、合計で健康な成人ボランティア21名とシェーグレン症候群(SS)と診断されたボランティア20名のSBFを測定し、解析をすすめた。加えて、健康なボランティア5名とSSのボランティア7名の唾液腺T1値を測定し、その値を利用して解析データの補正を行った。その結果、健康なボランティアとSSボランティアのSBF動態には有意な差が認められた。これにより、シェーグレン症候群などの唾液腺機能低下を有する患者に対し、MRI検査により、これまで可能であった質的評価に加えて、機能的評価を行える可能性が高まった。
また一方で、上記データ取得および解析と平行して、24年度に取得した、咀嚼時のCerebral blood flow (CBF)データの再解析を行い、時系列に沿ってCBF動態を観察した。その結果、咀嚼後、前頭葉を始めとして側頭葉、辺縁系などに有意な血流の増加が認められ、経時的に元のレベルに戻ることが明らかとなった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

前年度までに確立したASLの手法を用いてさらにサンプル数を増やし、解析法をさらに改良して解析値を補正することができた。

今後の研究の推進方策

これまでに取得・解析したデータをまとめ、再解析が必要である部分は再解析を行う。最終的に、得られた結果を論文化する。

次年度使用額が生じた理由

海外学会に参加予定だったが、予定が合わず参加できなかった。

次年度使用額の使用計画

海外学会での成果発表を行う。また、蓄積されたデータの再解析のため、解析装置の不足が生じた場合には購入を検討する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 咀嚼がヒト脳機能に及ぼす影響~Arterial Spin Labeling(ASL)を用いた評価~2014

    • 著者名/発表者名
      加美由紀子, 筑井徹, 吉浦敬, 樋渡昭雄, 西岡真人, 舩津亮平, 小林幸二, 小原真, 本田浩, 吉浦一紀
    • 学会等名
      第55回日本歯科放射線学会総会・学術大会
    • 発表場所
      タワーホール船堀(東京)
    • 年月日
      2014-06-06 – 2014-06-08

URL: 

公開日: 2016-06-01  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi