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2013 年度 実施状況報告書

新規エナメル芽細胞マーカーSox21は歯原性上皮細胞の分化を調節するのか?

研究課題

研究課題/領域番号 24792294
研究機関東北大学

研究代表者

齋藤 幹  東北大学, 大学病院, 助教 (40380852)

キーワードエナメル質形成不全
研究概要

前年度までの結果では、Sox21がエナメル芽細胞に特異的に発現しており、Sox21欠損マウスではエナメル小柱構造を欠いたエナメル質の形成不全が見られた。このことから、Sox21がエナメル芽細胞で発現することによって、エナメル芽細胞の分化や石灰化を調節している可能性が示唆された。そこで今年度はその原因メカニズムについて検討することにした。
まず、Sox21発現ベクターを作成し、歯原性上皮細胞株であるSf2細胞へトランスフェクションを行った。このSox21強制発現細胞株を元にクロマチン免疫沈降法(Chip法)を行い、Sox21特異的に結合している遺伝子を回収し、次世代シークエンスを行うことによって、Sox21結合分子の特定を行った。その結果、約20種類の候補遺伝子が見つかった。
そこでSox21強制発現細胞株と対象株との間でこれら分子の発現量の変化をrealtime-PCRにて検討を行った。その結果、一つの分子がSox21強制発現細胞で発現上昇が見られた。また、Sox21欠損マウスにおけるエナメル芽細胞ではこの分子は発現量が3割へと減少してる事をrealtime-PCRにて確認した。このことから、この分子がSox21依存的に発現量が変化し、Sox21と結合している可能性が示唆された。そのため、この候補分子の発現ベクターの作成を行った。
来年度はこの発現ベクターを用いて、Sox21との関連を追及し、Sox21の下流メカニズムを明らかにする予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

大学移転による遺伝子組換・動物実験の書類作成やマウスの移動および無菌化に時間を要したため。

今後の研究の推進方策

マウスの個体数が少ないため、今後は繁殖に力を入れる。
また、Sox21に関連する候補分子を絞ったため、今後はその関連性について検討を行っていく。

次年度の研究費の使用計画

マウスの無菌化に時間がかかり、実験進行が遅れたため。
マウス飼育費用及び細胞培養・分子生物学用試薬の購入

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013 その他

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 新規エナメル芽細胞マーカーSox21 による歯胚分化に対する影響2013

    • 著者名/発表者名
      齋藤 幹,山田亜矢,中村卓史,福本 敏
    • 学会等名
      第50回日本小児歯科学会
    • 発表場所
      岐阜
    • 年月日
      20130523-20130524
  • [学会発表] 歯の発生過程における転写因子Soxファミリーの役割

    • 著者名/発表者名
      齋藤 幹、福本 敏
    • 学会等名
      第64回東北大学歯学会
    • 発表場所
      仙台

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公開日: 2015-05-28  

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