IFNは転写因子IRFsによって誘導され、このIFN-IRF系は主に免疫分野で注目・検討されている因子である。IRFsは感染症・炎症性疾患・癌化の制御等への関与が報告されているのだが、IRFs の一つIRF-8が破骨細胞形成抑制性に働くことが報告された。本研究では、破骨細胞形成におけるIRF-4の効果について検討した。マウス骨髄細胞をRANKL(またはTNF-α)存在下で培養し破骨細胞を形成したところNFATc1・IRF-4のmRNA発現量は共に有意に増加した。破骨細胞分化初期に発現するNFTc1と共にIRF-4の発現増加を認めることから、IRF-4が破骨細胞形成に関与する可能性が示唆された。
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