• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2013 年度 実績報告書

咬合の欠如が咀嚼筋、舌筋の生後発達のエピジェネティクスとmiRNAに及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 24792313
研究機関鶴見大学

研究代表者

成山 明具美  鶴見大学, 歯学部, 助教 (90440304)

キーワード歯学 / 咬合の欠如 / 咀嚼筋 / 生後発達 / miRNA
研究概要

咬筋および腓腹筋におけるmiR-1の発現量は、1~12週齢の生後発達過程でどちらも経時的に増加した。特に、咬筋では吸綴から咀嚼へ変化する3週齢前後に大きな変化が認められた。
咬筋において、HDAC4は2週齢において発現していたが、12週齢においては発現していなかった。 HDAC5は2、 12週齢ともに発現していなかった。HDAC7、9は2週齢では発現していなかったが、 12週齢ではわずかに発現していた。 MEF2は12週齢では発現していたが、2週齢では発現していなかった。 Myf5は、12週齢においてはわずかに発現していたが、2週齢では発現していなかった。 MyoD、Myogenin、MRF4、 MCKは2、12週齢ともに発現していたが、発現量は12週齢の方が顕著に大きかった。
腓腹筋において、HDAC4 は2、12週齢ともに発現していたが、HDAC4の発現量は、2週齢の方が顕著に大きかった。 HDAC5は2、 12週齢ともに発現していなかった。 HDAC7、9の発現量は2、12週齢ともに発現していたが、 発現量にほとんど差は認められなかった。 また、すべての骨格筋関連遺伝子で2、12週齢ともに発現していたが、発現量は いずれも12週齢の方がわずかに大きかった。
咬筋におけるmiR-133aの発現量は1~12週齢の生後発達過程で顕著な変化は認められなかった。一方、腓腹筋におけるmiR-133aの発現量は、1~12週齢で経時的に増加した。
SRFは、咬筋および腓腹筋において2、12週齢ともに発現していたが、咬筋では2、12週齢での発現量にほとんど差は認められなかった。一方、腓腹筋におけるSRFの発現量は、2週齢の方が明らかに大きかった。
以上の結果より、咬筋の生後発達過程においては主にmiR-1→HDAC4→MEF2→ MyoD family、MCKの経路のみが機能しているが、腓腹筋の生後発達過程においてはmiR1→HDAC4→MEF2→MyoD family、MCKとmiR-133a→SRFの2つの経路が機能している可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014 2013 その他

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 咬合様式の違いが咬筋におけるmiR-206の発現に及ぼす影響2014

    • 著者名/発表者名
      島崎絵美,成山 明具美,森 愛美,山根 明,朝田 芳信
    • 学会等名
      第52回日本小児歯科学会大会
    • 発表場所
      品川区立総合区民会館(東京都)
    • 年月日
      20140516-20140517
  • [学会発表] 歯種特異的な歯胚消失メカニズムの解明に向けて2013

    • 著者名/発表者名
      成山明具美,伊平弥生,宗正 隆明,朝田 芳信
    • 学会等名
      第51回日本小児歯科学会大会
    • 発表場所
      長良川国際会議場(岐阜市)
    • 年月日
      20130523-20130524
  • [学会発表] 咬合様式の違いが咬筋の神経筋接合部におけるアセチルコリン受容体クラスター形成および運動神経分布に及ぼす影響

    • 著者名/発表者名
      森愛美,成山明具美,阿保徳寿,山根明,朝田芳信
    • 学会等名
      第28回日本小児歯科学会関東地方会大会
    • 発表場所
      神奈川歯科大学(神奈川県)

URL: 

公開日: 2015-05-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi