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2012 年度 実施状況報告書

下顎頭軟骨の成長、機能維持における線維芽細胞増殖因子受容体の役割

研究課題

研究課題/領域番号 24792318
研究機関朝日大学

研究代表者

安田 忠司  朝日大学, 歯学部, 講師 (00410473)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2014-03-31
キーワードFGFR3 / 顎関節 / FGFR3(P244R)変異マウス / 下顎頭軟骨 / Muenke syndrome / bFGF / ヘパラン硫酸
研究概要

変異型線維芽細胞増殖因子受容体III型(FGFR3)は骨の成長に抑制的に働くことが知られているが、下顎頭軟骨における研究は少なくそのメカニズムの詳細は不明である。そこで応募者は下顎頭軟骨の形成、成長、機能維持におけるFGFR3の役割を検討することを目的とし、FGFR3トランスジェニックマウスを用い解剖組織学、組織形態計測学および骨・軟骨関連遺伝子の発現をin situハイブリダイゼーション法により解析した。
2012年度はFGFR3(P244R)変異マウスを用いて、μCTを用い新生仔期と成長期の下顎頭の形態変化を解剖組織学、組織形態計測学に解析した。また骨・軟骨関連遺伝子マーカーの発現をin situ ハイブリダイゼーション法を用いて検討した。本実験結果はJ Dent Res. 2012 ;91(7):683-9. .Muenke syndrome mutation, FgfR3P244R, causes TMJ defects.にて報告した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2012年度はFGFR3(P244R)変異マウスを用いて、μCTを用い新生仔期と成長期の下顎頭の形態変化を解剖組織学、組織形態計測学に解析した。また骨・軟骨関連遺伝子マーカーの発現をin situ ハイブリダイゼーション法を用いて検討した。本実験結果はJ Dent Res. 2012 ;91(7):683-9. .Muenke syndrome mutation, FgfR3P244R, causes TMJ defects.にて報告した。
予備実験より良好な結果を示したため当初の計画以上に早期に論文報告できた。

今後の研究の推進方策

2013年度は下顎頭軟骨にbFGF  ヘパラン硫酸ビーズを移植した器官培養の解析を目的に実施する。下顎頭軟骨局所のbFGFの効果を調べる。下顎頭軟骨にPBS、bFGF、ヘパラン硫酸をしみ込ませたビーズを移植し増殖細胞層における増殖の違いを調べる。おそらくbFGF刺激により細胞増殖は抑制されると考えられる。HHレポーターマウスにビーズを移植することによりビーズの周囲のみHHシグナルが抑制されるかどうか検討することができる。細胞増殖、細胞死 in situ ハイブリダイゼーション法より骨・軟骨関連遺伝子についても検討する。

次年度の研究費の使用計画

実験遂行のため実験消耗品、事務消耗品、備品として老朽化したコンピューターを購入予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Muenke syndrome mutation, FgfR3P244R,causes TMJ defects.2012

    • 著者名/発表者名
      Yasuda T, Nah HD, Laurita J, Kinumatsu T, Shibukawa Y, Shibutani T,Minugh-Purvis N, Pacifici M, Koyama E.
    • 雑誌名

      J Dent Res.

      巻: 91(7) ページ: 683-689

    • DOI

      10.1177/0022034512449170

    • 査読あり

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公開日: 2014-07-24  

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