本研究は、口腔内において病原性微生物や化学物質などの外来要因の侵入に対し最前線に位置する歯肉のバリアー構造の機能的構造維持を制御するメカニズムを解明するために、口腔内を想定した湿潤条件下で短期間に効率的に核酸医薬を導入する方法を模索し、心血管系への導入がすでに確立しているマイクロバブル溶液と超音波刺激が歯肉上皮・結合組織に対し核酸医薬を導入する方法として有用であることが分かった。また、歯肉上皮の炎症を制御するためにNK-kBデコイの導入をマイクロバブル溶液と超音波装置を用いて行ったところ、ICAM-1, IL-6などの炎症性サイトカインの発現を効率よく抑制することができた。
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