近年、歯周病治療において光感受性物質を応用する交戦力学療法やレーザーの応用が注目されている。今回、歯周病治療における有用性の高いEr:YAGレーザーの応用法の獲得を目的とし、尿素含有光感受性試薬を調製し、Er:YAGレーザー照射併用の歯周病原性細菌に対する殺菌効果の評価を行った。その結果、5%,10%尿素濃度試薬においてレーザー照射時間に依存してP.gingivalisの細菌数が減少した。またエネルギー密度が上昇するほどLPS除去率は高くなる傾向にあったが、レーザー単独群と有意差は認められなかった。以上より尿素含有光感受性試薬・Er:YAGレーザー併用による歯周治療の新たな可能性が示唆された。
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