研究概要 |
日本糖尿病学会年次学術集会、日本歯周病学会に参加し、メタボリックシンドローム関連遺伝子、アディポサイトカインとその治療薬および歯周病に関する最新の情報の収集を行った。 1.細胞培養:脂肪細胞(3T3-L1)とマクロファージ(RAW264.7)を共培養した。共培養には申請者がすでに確立した手法である細胞非接触型のトランスウェルシステムを用いた。 2.細菌LPS刺激ありとなしのmi RNAマイクロアレイ解析:刺激開始後0,4,8,12,24時間のタイムコースを設定し、共培養した脂肪細胞のmiRNAを回収し、mi RCURY LNA microRNA arrayDNA法(Exiqon)マイクロアレイ法を用いてmiRNA発現を解析した。 3.先行研究で明らかにした同様の実験系から得られたDNAマイクロアレイデータ(Yamashita A.et al., Int J Obese.,2008 )と今回得られたmiRNAマイクロアレイデータの結果を照らし合わせ、産生性に著明な変化があったmiRNAの中から血管病変やインスリン抵抗性に関連するmiRNAを抽出した。LPS刺激下のマクロファージと共培養した脂肪細胞では,主に炎症,代謝,そして血管病変に関与するmiRNA群の増減を確認した。 特に,LPS刺激開始後8時間では,CXCL10やCCL7といったケモカインなどに関与すると報告されるmiRNAの発現変動が著明であった。
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