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2013 年度 実施状況報告書

唾液中ストレスマーカーは口腔乾燥の指標となりえるか

研究課題

研究課題/領域番号 24792350
研究機関新潟大学

研究代表者

濃野 要  新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (80422608)

キーワード口腔乾燥
研究概要

口腔乾燥の原因のひとつにストレスによる交感神経の直接的刺激及び上位唾液核への刺激が挙げられる。そのため、口腔乾燥症の診断には精神的ストレスを評価する必要がある。現在、ストレスの評価は問診や自記式質問票による主観評価のみで客観的指標は用いられていない。一方で、唾液中ストレスマーカーである唾液中アミラーゼ(AMY)やクロモグラニンA(CgA)濃度は交感神経刺激により上昇する。そこで、本研究では唾液流量の変化と唾液中AMYやCgA濃度の変化の関係を明らかにすることを目的としている。
前年度までに測定時刻における唾液中ストレスマーカーと唾液流量の日内変動を確認し、本試験の測定時刻による結果の変化について考察してきた。本年度はその結果を踏まえ、試験計画を再考した。また、試験結果の背景を裏付けるために、検査項目に状態・特性不安検査(STAI)と自律神経の機能評価項目を追加した。さらに健常ボランティアによる試験にて、唾液測定方法の違いによる唾液中ストレスマーカーの測定結果の差を検討した。その結果、測定方法間での差は認められなかったため、本試験の対象者の負担を減ずる方法を作成し、新たな試験計画を立てた。この測定方法は本試験に限らず、今後の臨床検査、診断を行う上でも利用でき、患者の負担を減ずることに寄与すると考えられる。
現在は当初の予定通り、新たな試験計画のもと、同意を得られた口腔乾燥患対象者および口腔乾燥のない対象者において測定を行っている。また、同時に新たな対象者の募集を行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初予定していた計画を改良するために予備試験を行った。そのため、本試験の開始時期が遅れた。

今後の研究の推進方策

本年度は予定通り、既に行われている試験を継続する。さらに協力を得られる対象者を募り、試験対象者数を増加させる。その後、解析対象人数およびデータの選別を行ったあと解析対象を確定し、仮説の検証を行う。

次年度の研究費の使用計画

予算の多くは試験測定の費用にあてられる。本年度はじめから行われる予定であった本試験の開始時期が遅れたため、試験測定費用の支出が少なく、次年度に持ち越されることとなった。
持ち越された予算は試験測定の費用に充てられる予定であったものである。次年度に試験測定をまとめて行うことになったため、持ち越されたものであり、当初の予定通り測定費用に充てる。

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公開日: 2015-05-28  

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