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2015 年度 実績報告書

唾液中ストレスマーカーは口腔乾燥の指標となりえるか

研究課題

研究課題/領域番号 24792350
研究機関新潟大学

研究代表者

濃野 要  新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (80422608)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2016-03-31
キーワード歯学 / 口腔乾燥
研究実績の概要

口腔乾燥の原因のひとつに精神ストレスが挙げられるため、口腔乾燥症の診断には精神的ストレスを評価する必要がある。現在、ストレスの評価は問診やアンケートによる主観評価のみで客観的指標は用いられていない。一方で、唾液中にはアミラーゼ(AMY)やクロモグラニンA(CgA)といったストレスマーカーが存在する。そこで、本研究では唾液流量の変化と唾液中AMYやCgA濃度の変化の関係を明らかにすることを目的としている。
前年度までに対象者を2回測定することで、唾液量の変化と唾液中ストレスマーカーの変化がどのように関係しているかを検討した。しかし、唾液量は個人差、ばらつきが大きく、両方の変化に相関関係は確認することができなかった。 そこで、本年は対象数を減らした上で、複数回測定することとし、また、ストレスに関連すると思われるマーカーを追加して検討を行った。同一で複数回測定により、個人差を最小限に抑えた場合の唾液流量の変化とストレスマーカーの変化の相関について検討を行った。本年度用いたマーカーは唾液中のアミラーゼ、クロモグラニンAに加え、コルチゾール、IgAを合わせて測定を行った。その結果刺激唾液量の減少と唾液中IgAの増加の間に相関のある可能性が示唆されたが、それ以外のストレスマーカーとの間には相関は認められなかった。また、唾液量の変化割合とマーカー群の変化割合の間にも関係は確認できなかった。
以上より、刺激唾液流量と唾液中IgAの間に相関のある可能性が示唆されたが、唾液量の変化とストレスマーカーの変化の間には関係と認めることができず、唾液量の変化の指標とするには、今後さらなる調査が必要であると思われる。

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公開日: 2017-01-06  

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