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2012 年度 実施状況報告書

多母集団パス解析による炎症関連物質を考慮した歯周病と動脈硬化の関係の性差の解明

研究課題

研究課題/領域番号 24792356
研究機関九州大学

研究代表者

古田 美智子  九州大学, 歯学研究科(研究院), 助教 (20509591)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2014-03-31
キーワード歯周病 / 多価不飽和脂肪酸 / 動脈硬化 / 性差
研究概要

平成24年度は、福岡県の久山町生活習慣病予防健診で、40歳以上の久山町住民を対象に歯科健診を実施し、2,654人(男性1,191人、女性1,463人)が受診した。
久山町住民の口腔健康状態として、現在歯数、歯周組織状態を評価し、平成23年度の歯科疾患実態調査(全国調査)と比較した。尚、歯周組織状態はCommunity Periodontal Index(CPI)で評価し、CPIコード3以上(歯周ポケット深さ4mm以上を保有)を歯周病と定義した。全国調査のデータと比較すると、久山町住民の59歳以下(1,049人)は、現在歯数や歯周病の有病率は同程度であった。一方、久山町住民の60歳以上(1,605人)では、全国調査のデータと比較すると、現在歯を20歯以上保有している者がやや多く、歯周病の有病率はやや高かった。
口腔健康状態の性差について解析をしたところ、59歳以下の者で、現在歯を20歯以上保有している者は男性で92.6%、女性は96.9%であり、統計学的に有意な差が認められた(p=0.003)。60歳以上において、男性は66.0%、女性は64.3%で男女差はなかった。また、歯周病の有病率は、59歳以下で男性は38.7%で、女性は27.6%で性差が認められ(p < 0.001)、60歳以上で男性は47.5%で、女性は38.6%と年齢に関わらず男女差があった(p < 0.001)。
平成24年度の歯科健診の結果から口腔健康状態には性差が認められた。平成25年度は口腔健康状態と多価不飽和脂肪酸濃度、動脈硬化の評価指標の関係における性差について解析する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

平成24年度に歯科健診を実施し、歯周病の評価はできているが、血清を頂いていないため多価不飽和脂肪酸の評価ができていない。また、動脈硬化のデータを提供して頂いていないため、歯周病との関連を検討できていない。

今後の研究の推進方策

平成24年度の健診受診者の血清を提供して頂けない場合は、既に冷凍保存されている平成20~23年度の健診受診者の血清を用いて、多価不飽和脂肪酸濃度を測定する。平成20~23年度は、歯科健診を実施しているため歯周病の評価ができる。横断データで歯周病と多価不飽和脂肪酸濃度の関係を調べた後、平成24年度の歯科健診結果から歯周病の変化を評価し、歯周病の変化と多価不飽和脂肪酸、動脈硬化の関係の性差について分析を行う。

次年度の研究費の使用計画

平成24年度の健診受診者の血清について提供を未だ受けておらず、多価不飽和脂肪酸の解析ができていないため、当該助成金が生じた。平成25年度は、歯周病の変化と多価不飽和脂肪酸、動脈硬化の関係の性差について分析を行う。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Gender differences in the association between periodontitis and metabolic syndrome2013

    • 著者名/発表者名
      M. Furuta, Y. Shimazaki, T. Takeshita, Y. Shibata, S. Akifusa, N. Eshima, Y. Kiyohara, T. Ninomiya. Y. Hirakawa, N. Mukai, M. Nagata, Y. Yamashita
    • 学会等名
      91st International Association for Dental Research General Session
    • 発表場所
      Seattle, Washingnton, USA
    • 年月日
      20130320-20130323

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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