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2013 年度 実績報告書

特定健診事業における歯周病とメタボリックシンドロームの関連性についての横断的研究

研究課題

研究課題/領域番号 24792359
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

西垣 勝  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (30398408)

キーワード歯周病 / メタボリックシンドローム / CPI / GCFバイオマーカー
研究概要

【目的】CPI(Community Periodontal Index):地域歯周疾患指数)検査およびGCF(Gingival Crevicular Fluid): 歯肉溝浸出貯留液)バイオマーカー検査とMSおよびMS関連指標との関係について検討した。
【方法】健診医療機関の協力を得て、人間ドックへの受診者のうち、歯科検診希望者を対象とした。MS関連指標としては、肥満(BMI≧25、腹囲≧男性85cm、女性90cm)、高血圧(収縮期血圧≧130mmHg又は拡張期血圧≧85mmHg)、脂質異常(TG≧150mg/dl、HDL-C<40mg/dl)および高血糖(空腹時血糖≧110mg/dl)を陽性とした。歯周病の指標は、歯周ポケットの有無(CPI≧スコア3;有、CPI≦スコア2;無)にて評価した。また、GCF中のラクトフェリン(LF)、α1 -アンチトリプシン(AT)、アスパルテートアミノトランスフェラーゼ(AST)の定量的分析を行い、各種指標に関して、統計学的に検討を加えた。
【結果】対象者は1038名であった。歯周ポケットの有無とGCFバイオマーカーの発現との関係は、有意な関係は認められなかった。MSおよびMS関連指標の所見の有無別でGCF検査値を比較した結果、ASTは腹囲、MSで有意差を認めた(P<0.05)。さらに、MS関連指標とCPIおよびGCFバイオマーカーとの関係をロジスティック回帰分析した結果、それぞれにおいて明らかな有意差は認められなかった。
【考察】CPIおよびGCFバイオマーカーとMSおよびMS関連指標との関連性は認められなかった。しかしながら、埴岡らの報告らではGCF中のバイオマーカーとMSとの関連性を示され、歯周組織の炎症応答とMSとの関連性が示唆されている。今後は、GCFバイオマーカー等の再検討を行い、再度研究する必要があると考えられた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] GCFバイオマーカー検査を用いた歯周病とメタボリックシンドロームとの関連性についての横断的研究2014

    • 著者名/発表者名
      西垣 勝,山本俊郎,宮谷史太郎,渡邉 功,松井大輔,栗山長門,金村成智.
    • 雑誌名

      口腔衛生会誌

      巻: 64巻3号 ページ: 116-124

    • 査読あり
  • [学会発表] 歯周病とメタボリックシンドロームとの関係について横断的研究2014

    • 著者名/発表者名
      西垣 勝,山本俊郎,張 端良,松下雄亮,大迫文重,中村 亨,金村成智
    • 学会等名
      第57回春季日本歯周病学会学術大会
    • 発表場所
      長良川国際会議場
    • 年月日
      20140523-20140524
  • [学会発表] 歯肉溝バイオマーカー検査を用いた歯周病とメタボリックシンドロームとの関係についての横断的研究.

    • 著者名/発表者名
      西垣 勝,山本俊郎,宮谷史太郎,渡邉 功,松井大輔,赤松佑紀,大迫文重,雨宮 傑,尾崎悦子,栗山長門,高梨芳彰,武田和夫,渡邊能行,金村成智.
    • 学会等名
      第25回日本口腔科学会近畿地方会
    • 発表場所
      大阪歯科大学創立100周年記念館

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公開日: 2015-05-28  

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