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2018 年度 実施状況報告書

摂食中の唯一の嚥下障害スクリーニング法である頸部聴診法の確立に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 24792361
研究機関昭和大学

研究代表者

中道 由香  昭和大学, 歯学部, 助教 (90585621)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2020-03-31
キーワード嚥下障害 / 頸部聴診
研究実績の概要

超高齢化社会を迎え、摂食嚥下障害患者に対する医療介入は多様化ならびに多職化し、今や多職種チームアプローチに加え、相互乗り入れチームアプローチが必須のものとなっている。
しかしながら、すべての医療従事者があらゆる嚥下障害患者に対して診断ができる非侵襲的なスクリーニング法の普遍的判定基準はいまだ整備されていない。今まで研究者の属する研究機関では、指示に従って呼吸や嚥下が行える健常者や頭頸部腫瘍患者を対象とした、頸部聴診による判定基準を検討した。今回の研究では指示に従えない嚥下障害患者を対象として、要介護高齢者などすべての嚥下障害患者に適応しうる頸部聴診法の普遍的な判定基準を確立することを目標に、すでに確立された従来の方法に従って研究を進めた。
今年度、研究者は、指示に従えない嚥下障害患者の試料嚥下時に産生される嚥下音と嚥下前後の呼吸音を被験者の輪状軟骨直下気管外側皮膚上に設置したマイクロフォンを用いて検出した。同時に透視装置もしくは鼻咽腔ファイバースコープを用いて撮像した嚥下時および呼気時の画像とともにDVレコーダ(Sony GVHD700現有)に同時記録した。次に記録した検査画像所見、嚥下音・呼吸音の聴覚的特徴の判定結果および聴覚的な嚥下障害の診断結果(嚥下音・呼吸音の聴覚印象検査用サンプルを編集し、歯科医師、言語聴覚士および看護師を検者とする)を比較検討し、頸部聴診法の診断基準と判定精度を検討した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

現在も嚥下音・呼吸音の聴覚的特徴の判定結果、聴覚的な嚥下障害の診断結果および嚥下造影検査画像・嚥下内視鏡画像所見を比較検討し、頸部聴診法の判定基準と判定精度を検討中である。指示に従えない嚥下障害患者の試料収集は、検査画像が不鮮明であったり、検査自体を施行できないこともあり、サンプルの収集に難航している。

今後の研究の推進方策

前年度に引き続きサンプル収集を主に行っていく。指示に従えない嚥下障害患者を対象として嚥下時産生音ならびに嚥下造影画像を同時記録し、嚥下造影 画像所見を評価する。そして、嚥下音・呼吸音の聴覚印象検査用サンプルを編集し、歯科医師、言語聴覚士および看護師を検者として嚥下音・呼吸音の聴覚的特 徴の判定ならびに聴覚的に嚥下障害の診断を行わせる。嚥下音・呼吸音の聴覚的特徴の判定結果、聴覚的な嚥下障害の診断結果および嚥下造影画像を比較検討し、頸部聴診法の普遍的な診断基準並びにその判定精度を明らかにする予定である。

次年度使用額が生じた理由

【次年度使用額が生じた理由】産休・育休により研究期間を延長したため。 また、指示に従えない嚥下障害患者の検査資料収集が思ったように進まず、以前の研究計画通りに出費が進まなかったため。 【使用計画】今年度の研究計画通りにサンプル収集を行い研究を進めていく予定である。

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公開日: 2019-12-27  

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