本研究ではこれまで2次元超音波画像診断装置(2DUS)で行われてきた舌運動動態解析を応用し4次元US(4DUS)を用いて舌運動動態解析を実施した。これまで任意の1断面のみでの観察であった舌運動を同時に多断面から観察・測定することが可能となった。多断面同時解析において、矢状断面(体の正中に沿って左右を等分する面)での舌の蠕動様運動と前額断面(体の左右に沿って腹側と背側を等分する面)での舌の陥凹形成を同時に評価することが可能となった。更に4次元構築を行うことにより立体的に任意の方向から舌運動の観察評価を行うことが可能となった。
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