X染色体上にあるSTRから18座位を選択して、一度のPCR操作で増幅し、検査を可能とするMultiplex PCR systemを作成し、日本人男性378人、女性175人より人口データを取得した結果、X染色体を1つしか持たない男性の個人識別においても0.9999999992のpower of discriminationが得られ、女性の場合は0.999999999999997のpower of discriminationがある結果となり、十分な個人識別精度を持っていた。これらはミトコンドリアやY染色体が使用不可能であり、常染色体が不得手とする世代を隔てた同胞鑑定においても有効であった。
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