口腔領域の再生医療成功の鍵の1つは、口腔細菌やバイオフィルムの制御である。すなわち感染制御する一方で、軟組織への影響を考慮し、さらに分化を妨げない歯科技術が必要である。機能水の1種である次亜塩素酸電解水は、強い殺菌性を示す一方で、食塩水を原料とする電解水であることから安全性が期待されている。 本研究において、抗菌試験及び細胞毒性試験を行い、1) 短時間で殺菌効果を発揮、2) バイオフィルム浸透殺菌効果を有するおよび3) 硬軟組織への影響が僅かである次亜塩素酸電解水を選択し、口腔領域における再生医療への応用についてその可能性を検討した。
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