研究概要 |
歯周病原細菌Porphyromonas gingivalisは6種のECFシグマ因子を保有する。本研究では、それぞれのECFシグマ因子の変異株を作製し、病原性との関わりについて検討した。その結果、Rgp, Kgp活性はPG0162(PGN_0274)変異株にて顕著に減少した。阻止円形成法の結果、PG1827(PGN_1740)変異株にて酸化ストレスに対する感受性が顕著に増加した。また、PG0162(PGN_0274), PG1827(PGN_1740)変異株はバイオフィルム形成の増加を認めた。よって、P. gingivalisの病原性発現にECFシグマ因子は重要な役割を果たすことが示唆された。
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