研究課題
若手研究(B)
専門看護師の雇用および活用は地域間格差や施設間格差が大きく、専門看護師が人的資源として効果的かつ効率的に活用されていない現状がある。本研究は専門看護師の雇用と活用を促進することを目的として、(1)専門看護師の雇用特性を明らかにする、(2)専門看護師の雇用と活用について、専門看護師と医療、・介護施設双方のニーズを明らかにする、(3)専門看護師の活躍が期待される実践現場への配置を促すための方策を検討する。本年度は、専門看護師の教育や活動状況についての情報収集や、昨年度までの専門看護師の活動状況に関する研究の成果発表を行った。また、専門看護師の雇用上の課題を項目抽出すべく文献検討を行い、次年度以降の調査対象と調査内容について検討した。調査対象は、全国の専門看護師教育課程履修生約350名、教育課程修了者約350名、専門看護師約1,000名とし、郵送による無記名自記式の調査をする予定である。調査内容は、教育課程履修生については、①求人情報を得るために活用している媒体や手段、②就職先を決める際に重視するもの、③希望する雇用形態や配置・待遇、④就職後の専門看護師認定に向けてどのように活用してもらうことを望んでいるかなど、教育課程修了者および専門看護師には、①就職先を決める際に重視したもの、②採用時に希望した配置や職位、待遇、③組織でどのように活用されることを望んでいるかなどとした。平成25年度に倫理審査委員会の承認を得られた後より、本調査を実施する予定である。
3: やや遅れている
平成24年度に計画していた病院や介護保険施設の看護管理者へのインタビュー調査が十分に実施できなかったことが、次年度以降実施する調査の質問項目の作成の遅れに影響したため。
1.専門看護師の登録者数は増加傾向にあるため、予定数以上の調査対象者が見込まれた場合、必要に応じて調査期間の延長を行う。また、調査はその施設および機関の管理者や代表者を通して研究依頼をする。できる限り多くの施設から協力が得られるように研究者は可能限り施設に電話をし、研究協力の依頼をする。2.調査内容や、データ解析において、看護管理学や看護労働に関する研究の経験をもつ研究者のスーパーバイズを受ける。また、必要に応じて、質的、量的研究の経験をもつ研究者への協力を依頼し、分析の参考とする。3.研究成果を看護管理学会や看護経済・政策学会等で公表し、参加者から意見・助言をいただき、研究分析に反映させていく。
消耗品費:50,000円国内旅費:成果発表旅費150,000円人件費・謝金:資料提供・閲覧50,000円、専門的知識の提供50,000円、調査データの入力委託150,000円その他:印刷費100,000円、通信費350,000円
すべて 2013 2012
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)
北日本看護学会誌
巻: 15(2) ページ: 21-28
日本看護研究学会
巻: 36(2) ページ: 印刷中