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2013 年度 実施状況報告書

専門看護師の雇用上の課題と雇用促進に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 24792377
研究機関関東学院大学

研究代表者

馬場 薫  関東学院大学, 看護学部, 助教 (70442077)

キーワード専門看護師 / 看護管理者 / 雇用・活用ニーズ
研究概要

本研究は、専門看護師の効果的かつ効率的な雇用と活用を促進することを目的として、専門看護師の雇用特性と、専門看護師の雇用と活用について専門看護師および看護管理者双方のニーズを明らかにし、専門看護師の活躍が期待される実践現場への配置を促すための方策を検討する。
平成25年度は、病院に勤務する専門看護師の雇用・活用上のニーズを把握するためにアンケート調査を実施した。対象者は、調査協力への承諾が得られた病院に勤務する専門看護師284名である。そのうち、201名を分析対象とした。調査内容は、就業状況と専門看護師の雇用・活用に対する満足度および重要度、自施設における雇用・活用上の課題や問題である。
回答者の属性は、平均年齢が41.4±5.5歳、専門看護師経験年数は3.9±2.7年、であった。専門分野はがん看護が79名(39.3%)ともっと多く、次いで精神看護が30名(14.9%)、急性・重症患者看護が25名(12.4%)であった。
専門看護師の雇用・活用上のニーズが高いのは、順に「専門看護師独自の給与体系」、「組織内の看護師のマンパワーの充足」、「活動評価の仕組みやアウトカムの可視化」、「病院経営幹部や行政の理解」、「勤務時間内における活動時間の確保」などであった。
自施設における雇用・活用上の課題に関して、質的記述的方法を用いて帰納的に分析した結果、「管理者の活用方針が不明瞭」、「専門看護師としての活動に経済的負担が伴う」、「業務量の過重負荷」、「活動に対する評価が不足」、「組織における位置づけ」「スーパーバイザーの不在」などが抽出された。現在、専門看護師の雇用・活用ニーズについて、個人属性や組織基盤との関連性を分析しているところである。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成25年度の目的である専門看護師の雇用と活用上のニーズに関して、アンケート調査を実施し、現在の就業状況やそれに対する満足度、重要度について実態を把握することができた。
ただし、調査協力への承諾件数は当初の見込みより低く、それに伴うアンケート票の印刷諸経費、アンケート票の発送および回収のための通信費、謝礼等が次年度への繰越金として発生した。

今後の研究の推進方策

平成26年度は、都道府県別に無作為に抽出した病院の看護管理者を対象としてアンケート調査を実施し、専門看護師の養成・採用決定プロセスや専門看護師の採用ニーズについて実態を明らかにする。なお、本研究課題における研究結果の妥当性を高めるために、調査対象者については、代表性の高いサンプルの抽出を行う。

次年度の研究費の使用計画

調査協力への承諾件数は当初の見込みより低く、それに伴うアンケート票の印刷諸経費、アンケート票の発送および回収のための通信費、謝礼等が次年度への繰越金として発生した。
平成25年度に実施したアンケート調査の回収率を参考に、サンプルサイズを検討するとともに、本研究課題における研究結果の妥当性を高めるために、調査対象者については、代表性の高いサンプルの抽出を行う。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] 病院に勤務する専門看護師の職場環境の実態と職務満足との関連2013

    • 著者名/発表者名
      馬場薫、齋藤深雪、田中幸子、丸山幸恵
    • 雑誌名

      日本看護研究学会雑誌

      巻: 36 ページ: 95-104

    • 査読あり
  • [学会発表] 専門看護師はどのように働いているか

    • 著者名/発表者名
      馬場薫
    • 学会等名
      看護経済・政策研究学会
    • 発表場所
      順天堂大学本郷キャンパス(東京都文京区)
    • 招待講演

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公開日: 2015-05-28  

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