本研究では、ストレスや緊張などで便秘や下痢症状を起こしやすい自覚のある12名の大学生と、そのような愁訴のない15名の大学生を対象として、安静時および視覚ストレス負荷時の腸電図および心電図を測定する実験を行った。腸電図については、周波数解析およびカオス解析を行い、腸の活動性を評価した。心電図については、周波数解析を行い、心拍変動性から自律神経活動を評価した。その結果、ストレス負荷時の生理反応は、2つの被験者グループで異なることが明らかになった。今後、さらに詳細を検討するためには、被験者数を増やしていく必要がある。
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