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2012 年度 実施状況報告書

視線計測と思考過程からみた看護師の危険予知の特徴

研究課題

研究課題/領域番号 24792385
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

大黒 理惠  東京医科歯科大学, 大学院保健衛生学研究科, 助教 (70510345)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2014-03-31
キーワード危険予知力 / 観察力 / 判断力 / 眼球運動 / 看護師 / 認識
研究概要

本申請では、看護師の観察力や判断力、危険予知力の特徴を知るために、アイカメラにより眼球運動を測定し、観察時の看護師の視覚情報の取り込みの特徴、及び、視線情報の取り込みから危険を認識し判断するまでの過程を明らかにすることを目的として、平成24年度は2種類の実験を行った。
対象者は、基礎看護学技術の習得者で、視野や裸眼視力または眼鏡による矯正視力で日常生活に不自由を感じない者36名とした。第一の実験課題は、「何を」「どんな理由から」見たのかという眼球運動と危険認識との関係に着目し、日常生活場面に危険因子を意図的に配置した静止画を用い、眼球運動の測定と紙面による危険個所の判断理由を質問した。第二の実験課題は、処方箋を欠落領域なくバランスよく見るために、確認中に「何を見ようとして」「何を見たのか」という見る視点と眼球運動の関係に着目し、注視が少なくなりやすい5R以外の領域を中央に配置した模擬処方箋を用い、眼球運動の測定と紙面による確認前後の意識の在り様を質問した。
得られた眼球運動データは既存の解析ソフトEMR-dFactoryを用いて、注視回数、注視時間、視線の軌跡を分析している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本申請の目的である、看護師の観察力や判断力、危険予知力の特徴を知るために、アイカメラにより眼球運動を測定し、観察時の看護師の視覚情報の取り込みの特徴、及び、視線情報の取り込みから危険を認識し判断するまでの過程を明らかにするために、現在、得られたデータを対象者の経験から分類し、比較検討を行っている。今後は、紙面により得られた危険認識を用いた分類や眼球運動の特徴による分類を行い、個人特性の影響を探究していく。

今後の研究の推進方策

平成24年度に得られたデータを分析し、まとめていくととともに学術集会にて成果発表を行う。また、発表した成果は申請者が所属する研究室のホームページにて公開を行う。
平成24年度に得られたデータの分析結果を活かし、平成25年度の実験計画を調整する。

次年度の研究費の使用計画

平成25年度の実験時に必要な消耗品の購入、及び、平成24年度の得たデータの分析を進めその成果発表時に使用する。

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公開日: 2014-07-24  

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