心肺蘇生法のガイドラインでは、胸骨圧迫の交替時間を約2分と提言している。胸骨圧迫の質と術者の身体特性は関連が認められているが、胸骨圧迫の交替時間の決定になにも考慮されていない。本研究は、心肺蘇生における胸骨圧迫の質と、術者の体重と疲労について関連を検討した。その結果、体重の軽い術者は、適切な圧迫の質を保つことができず徐々に低下し、さらには全身性および局所性の疲労が大きいことが明らかとなった。したがって、体重の軽い術者が胸骨圧迫を実施する際には、質の高い心肺蘇生法の実施を提供するために、約1分毎に交替することを提案する。
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