看護師の「食べることへの援助」の実践内容と判断視点は臨床経験年数により異なるかを明らかにするため、経験年数が3年、5年、10年、20年を有する看護師に調査を行った。 誤嚥・窒息の回避が安全確保には重要と認識しており、嚥下状態、意識状態、食事形態・食事内容等の観察、誤嚥リスクのアセスメント、姿勢の保持や医師や栄養士との連携を図る等の実践が共通であった。 臨床経験年数の増加は担う役割の拡大と実践への意識を変化させ、実践する援助行為の必要性を自ら考察するようになることが本調査によって明らかとなり、食べることへの援助の実践や安全確保への判断視点の拡大には、役割負荷が転換期となっていることが示唆された。
|