看護学生のラテックスアレルギー(LA)を回避する予防システムの構築を研究目的に行った。具体的には、LAの実態を把握し、看護基礎教育で可能なLA予防のスクリーニング法を検討した。その結果、英語版の基礎看護技術のテキストに比べて、日本のテキストではLAの表記が非常に少なく、看護学生がLAの知識を得にくいことが確認できた。また、スクリーニング法では、質問紙調査と医師同席で行う2回の使用テストが有効な方法である可能性が示唆された。質問紙では、ゴム製品によるアレルギー症状経験者とアトピー性皮膚炎を持つ人、使用テストでは皮膚症状が現れた人を抽出した。該当の学生は、ラテックスフリー製品の使用が望ましい。
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