研究課題/領域番号 |
24792430
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研究機関 | 大阪教育大学 |
研究代表者 |
橋弥 あかね 大阪教育大学, 教育学部, 講師 (00457996)
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キーワード | 周手術期看護 / 人工股関節置換術 / 遠隔看護 / 医療情報 / Web / telenursing |
研究概要 |
平成25年度は、平成24年度に実施した人工股関節置換術を受けた患者の日常生活上の困難と必要とする情報についての内容分析の結果に基づいて、システム構築のための対処方法の検討及び日常生活情報データベースを構築した。患者は、日常生活の送り方、生活動作、危険回避、回復支援といった情報を必要としていたため、データベースは「日常生活の過ごし方」「転倒予防」「感染の予防法・対処法」「リハビリテーションについて」「社会資源」「ご家族の方へのお願い」を大項目とした。そして、それぞれの項目に見合った患者が必要とする情報を分類した。それぞれの情報は、画像や動画を用いることで視覚的アプローチができるように作成した。 次に、作成したデータベースを元にWeb上で閲覧可能な情報提供システムを構築した。パソコンだけでなく、タブレット端末やスマートフォンなど、様々な種類の機器や画面サイズに単一のファイルで対応できるよう、レスポンシブWebデザインを用いて作成した。日常生活情報の閲覧は、上記データベースにある大項目をクリックすると、関連した小項目が表示され、小項目をクリックすることによって情報が表示されるようになっている。 最終年度に向けた課題として、管理者サイトの作成、十分なセキュリティー対策、患者ー医療者間や患者-患者間の双方向コミュニケーションについての検討などが必要と考える。それらを検討した上でシステム評価を実施する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本年度の目標は情報提供システムのプロトタイプを完成させる予定であったが、管理者サイトの作成やセキュリティー対策が十分とは言えない。
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今後の研究の推進方策 |
現在、管理者サイトの作成やセキュリティー対策について検討、実行している。早急にシステムを完成させ、ユーザビリティー評価を実施する。
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次年度の研究費の使用計画 |
システム評価をタブレット端末で実施する予定である。タブレット端末はWifi+Cellularモデルを使用する予定である。Wifi+Cellularモデルの利用は、Wifiモデル利用より高額であるため、兵庫県立大学大学院応用情報科学研究科の修士の学生に作成をお願いし、プロトタイプ作成費にかかる費用をシステム評価費用に使用できるようにした。また、サーバーは大学の方針で研究であってもレンタルの経費使用は不可であったため、レンタルが出来なかった。以上により差額が生じた。 タブレット端末のレンタル料金+解約料金が1年で約120000円×18台=約2160000円 その他、出張費や謝礼などに使用する予定である。
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