本研究の目的は、全人工股関節置換術を受けた患者の日常生活をサポートするための在宅で使用できるシステムの開発とシステム評価を行うことである。①全人工股関節置換術を受けた患者の日常生活における困難と必要とする医療情報についての面接調査を実施し、突発的な危険を回避することに不慣れであることが困難であること、個々に見合った情報ではないこと、退院後は必要時に得られないことが明らかとなった。②①を踏まえシステムを構築し、システム評価を実施したところ、「役立ち感」と「見やすさ」が他の評価軸より低いという結果であったため、今後は、システムの内容について再検討を行うことが必要であることがわかった。
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