糖尿病患者に対して足潰瘍発症リスクを把握した上で適切なケアをする必要があるため、全国調査を実施したところ、フットケア専門外来を設置している施設は62.2%で、潰瘍がない患者に比べ、潰瘍がある患者に対しての実施率が低い傾向など、フットケアの実態が示された。 次に、非接触型静脈可視化装置StatVein(以下SV)を使用し、糖尿病患者の両足表在血管状態を評価した。糖尿病合併症進行患者の足背血管においては、拡張、狭窄、網目状の画像を認め、健常者とは異なる所見であった。SVを用いた足血管状態の把握は、糖尿病患者の足潰瘍発症リスクを効率的にスクリーニングする手段として使用できる可能性がある。
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