慢性心不全患者のセルフケア行動の獲得にはセルフモニタリングが重要とされている。本研究では、慢性心不全患者の身体の捉え方について調査を行い、慢性心不全患者のセルフモニタリングの特徴や視点、セルフモニタリングに影響する要因について検討した。慢性心不全患者は身体コントロール感が低下していた。また、患者は病気がある身体を症状で捉え、主観的及び客観的にセルフモニタリングを行っていた。30~40代の患者はセルフモニタリングは行っていたが、社会的な役割や経済的な役割を優先することにより、セルフケア行動を妨げていたことが示唆された。
|