研究課題/領域番号 |
24792438
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研究種目 |
若手研究(B)
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
福山 美季 熊本大学, その他の研究科, 助教 (40452875)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | 臨床看護学 / 熟練看護師 / 高齢患者 / 質的研究 / 修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ |
研究概要 |
本研究の目的は、初発で急性白血病と診断された65歳以上の高齢患者が、診断から治療、そして寛解期を迎える過程の中で、熟練看護師が、経験的に、どのような点に気をつけ、どのタイミングで、いかなる対応を試みているのか、その闘病過程への支援プロセスを明らかにすることである。本研究の目的を達成するために、熟練看護師を対象に初発で急性白血病と診断された65歳以上の高齢患者へのケアの実際に関して半構成的インタビューを行う。分析は、修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチを採用する。最終目標として、本研究で生成した理論と、研究者が先行研究で明らかにした高齢患者の視点からの闘病過程の理論をもとにし、急性白血病の高齢患者への看護ケアモデルの作成を目指している。2つの理論と生成した看護ケアモデルは、臨床における患者理解やケア及び看護学生や新人看護師への臨床教育において直接活用されることを想定している。また、実践者による修正・改善も想定している。平成24年度は、研究計画書を元に、研究者の所属する研究会で構想発表を行い、インタビュー内容や対象者についての助言をもらった。その後、倫理委員会への申請書の修正を行った。倫理委員会への申請及び研究対象者のリクルートを行う段階で、研究者が産前産後休暇・育児休暇を取得。平成24年10月1日~平成25年9月30日にわたって本研究は一時中断している。平成25年10月より再開する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究者が産前産後休暇・育児休暇を取得。平成24年10月1日~平成25年9月30日にわたって本研究は一時中断したため。平成25年10月より再開する。
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今後の研究の推進方策 |
倫理委員会の承認手続き及び研究対象者の協力依頼を平成25年9月までに行い、育児休暇が終了した段階でインタビューを開始できるように準備を行う。インタビューを行いながら、逐語録作成・分析を同時進行し、熟練看護師による支援プロセスを説明するのに十分な概念とカテゴリーを導き、理論を構築していく。随時、研究者の所属する研究会で発表も行っていく。
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次年度の研究費の使用計画 |
研究者が産前産後休暇・育児休暇を取得し、平成24年10月1日~平成25年9月30日にわたって本研究を一時中断したため、平成24年度の予算は残額が発生した。平成25年度は、育児休暇から復帰後、逐語録作成・英語添削費用及び研究会参加費用・学会参加費用等として予算を使用する予定である。
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