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2013 年度 実施状況報告書

がんと共に生きる若年女性生殖器がん術後患者とパートナーへの看護支援モデルの開発

研究課題

研究課題/領域番号 24792448
研究機関千葉県立保健医療大学

研究代表者

広瀬 由美子  千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 助教 (20555297)

キーワード女性生殖器がん / 若年患者 / パートナー
研究概要

本研究の目的は、がんの診断時から手術後までの若年患者とパートナー個々のニーズ及び両者の関係の変化の全容の解明と、若い男性パートナーが望む/受け入れやすい支援方法の解明を通して、若年女性生殖器がん術後患者とパートナーががんと共に生きることを支える看護支援モデルを考案することである。
平成25年度は、1.「診断時から手術を受けるまでの若年女性生殖器がん患者とパートナーのニーズ及び関係の変化に関する調査」、2.「1.と先行研究との統合により、診断から手術後までの患者とパートナーのニーズと関係の変化の全容を明らかにする。」3.「若年男性である、若年女性生殖器がん患者のパートナーが望む/受け入れやすい支援の在り方を明らかにする」に取り組んだ。
1.3.については40歳未満で子宮や卵巣摘出術を受けた患者およびパートナーへの質問紙調査を作成し、所属大学の倫理審査の承認を受けた。その後、全国のがん診療連携拠点病院34施設と患者団体4か所に協力依頼をし、3施設と3患者団体から協力を得た。19名の患者およびパートナーに質問紙を配布し、患者5名、パートナー2名から回答が得られた。
平均年齢は患者41歳、パートナー43歳、手術当時の平均年齢は患者35.8歳、パートナー33歳であった。患者は、術前は夫や夫の両親への申し訳なさ、代理母出産が認められていないことへの失望感、子宮温存と胎児をあきらめる辛さを体験していた。パートナーは、妻への精神的サポートの仕方や治療法に関する情報収集の手段に困惑していることが明らかとなった。パートナーが望む/受け入れやすい支援の在り方については、具体的な回答は得られなかった。
2.については、文献検討や学術集会への参加により、診断から手術後までの若年患者とパートナーのニーズや関係の変化に関するデータを収集した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

対象者の確保が困難で、データ収集期間を延ばしたため、次の段階に進むことができなかった。

今後の研究の推進方策

これまでの結果をもとに、若年女性生殖器がん患者とパートナーへの看護支援のモデルの試案を作成し、そのモデルに対して、女性生殖器がん看護に卓越した看護師や専門看護師など専門家からヒアリングを行い、試案の評価・洗練を図る。

次年度の研究費の使用計画

対象施設と対象者の数が、計画していた数に満たず、質問紙配布・回収の通信費や旅費や謝礼等の費用が減った。また、データ収集期間を延ばしたため、データ入力費が発生しなかった。研究成果発表に至らなかったため、学会参加費や翻訳料などが発生しなかった。
取集したデータの入力、分析を進める。また、看護支援モデルの作成に向けて、文献依頼や書籍の購入をする。専門家からのヒアリングでは、専門家への研究依頼やヒアリングを行うための旅費が発生する。専門家に対しては、謝礼を支払う。得られた研究成果は学会等で発表していく。

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公開日: 2015-05-28  

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