本研究の目的は、若年女性生殖器がん術後患者とパートナーの関係性を維持・向上させ、がんと共に生きることを支える看護支援を考案することである。診断時から、子宮摘出や妊孕性喪失によるパートナーとの関係悪化の不安を軽減する支援、パートナーに対し、患者のがん罹患・妊孕性喪失による悲嘆を克服し、患者を支援する基盤を整える支援など、入院中は、退院後に直面する可能性のある問題と問題への対処方法が理解できるようにする支援など、手術後は、がん罹患・妊孕性喪失の受容を促す支援、患者パートナー両者が、自分に対するパートナーの配慮や努力に気づき、かけがえのない存在であることを認識できるようにする支援などを導いた。
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