研究目的は、内視鏡治療を受けるがん患者に対する遠隔看護の導入を目指し、在宅療養支援に向けたテレナーシングシステムを考案することである。内視鏡治療をうけ在宅療養する消化管がん患者にテレナーシングに対するニーズ調査を実施し、59.5%の患者がテレナーシングを「かなり必要」「まあ必要」と回答した。療養生活で生じた疑問や不安を外来受診に行かずに解決したり、自宅に居ながら相談でき、説明を冷静に受け止められるシステムの必要性が示唆された。システムは高齢者が使用しやすいデバイスで、看護師の外来業務の負担を考慮して、テレナーシングに必要な知識や技術を補助する内容をシステムに組み込み、実践しやすいものとする。
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