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2013 年度 実施状況報告書

プレアルコホリックのアセスメントツールの開発

研究課題

研究課題/領域番号 24792450
研究機関首都大学東京

研究代表者

新井 清美  首都大学東京, 人間健康科学研究科, 助教 (50509700)

キーワードプレアルコホリック / アディクション / リスク判断
研究概要

本研究の目的は、プレアルコホリックを早期発見し、早期介入するためのアセスメントツールを開発することである。
今年度は、平成24年度に作成した質問項目について、アディクション医療の専門家、及びアディクションの研究者間で検討を重ねた。その結果、①属性、②家族関係、③AUDIT(The Alcohol Use Disorders Identification Test)、④この1年での飲酒に関する経験・考え、⑤飲酒動機、⑥飲みすぎた際の対処法、⑦飲酒を減らさなければならないと思った経験、⑧精神的健康度に関する質問項目で構成されるアンケート調査用紙を作成し、医療機関に勤務するもの(医師、看護師、事務員、運搬業従事者等)400名(回収率22.0%)と家族200名(回収率11.5%)に調査を行った。
また、専門家会議においてプレアルコホリックに相当するものを再検討し、世界保健機構(WHO)が用いている用語の1つである危険な飲酒(Hazardous drinking)として取り扱うこととした。尚、危険な飲酒(Hazardous drinking)とは、現時点では「有害な使用」や「アルコール依存症」に該当しないものの、現状の飲酒を継続すると、このような問題を引き起こす可能性の高い飲み方のことである。
この検討結果を基として、得られたデータを危険な飲酒(Hazardous drinking)に該当する者とそうでない者とで項目間の比較をし、プレアルコホリックの特徴を示した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

当初計画では、アセスメントツールの尺度構成までを予定していた。しかし、尺度構成を予定していたよりも順調に進めることができ、次年度の計画であるアンケート調査まで行うことができた。このことから、当初の計画以上に進展しているものと考える。

今後の研究の推進方策

今年度行ったデータの分析を行い、必要時追加調査を行う。また、アルコール以外のアディクションとの関連性・相違性等の調査、検討をしていく。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014 2013

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Awareness of pre-alcoholic status and changes in such awareness: analysis of narratives by male Japanese patients and their families.2014

    • 著者名/発表者名
      Arai K, Oka M, Motegi E.
    • 雑誌名

      Journal of Addictions nursing

      巻: 25 ページ: 35-40

    • 査読あり
  • [雑誌論文] プレアルコホリックの認識における変化のプロセス アルコール依存症患者とその家族の語りからの分析2013

    • 著者名/発表者名
      新井 清美, 森田 展彰, 韮澤 博一
    • 雑誌名

      日本アルコール・薬物医学会雑誌

      巻: 48 ページ: 198-215

    • 査読あり

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公開日: 2015-05-28  

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