本研究の目的は、がんの早期からCancer Trajectoryにおける緩和ケアニーズを明らかにし、がんの早期からの緩和ケア看護援助モデルの構築を行うことである。 研究目的を達成するために研究目標を3つ挙げ研究実施を行った。 研究目標1:Cancer Trajectoryの各フェーズにおける患者と家族の緩和ケアニーズを明らかにするとした。研究フィールドにおけるがん看護外来を利用した患者と家族のニーズを時期別に集計し、傾向を抽出した。 研究目標2:早期から緩和ケアニーズが高く、専門的緩和ケア介入が必要な患者と家族のアセスメントおよびケアを明らかにするとした。がん看護専門看護師とがん関連認定看護師計8名に半構成的面接法を用いてインタビューを行い、質的帰納的に分析した。 研究目標3:がんの早期からの緩和ケア看護援助モデルを作成するとした。上記の研究結果をおもとに、早期からの緩和ケア看護のプロセスと構造を図式化し、看護援助モデルの示唆をえることができた。
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