本研究は外来通院する造血幹細胞移植後患者のライフコントロールはどのようなものなのかを明らかにすることを目的とした。研究デザインは質的記述的研究であり、データ収集方法は半構成的面接法を行い、分析は現象学的方法を用いた。 対象者である18名の患者を分析した結果、患者のライフコントロールとして【これからの生活に目安をつける】【他者との隔たりのなかで生活する】【生活していくために気持ちの均衡を保つ】【病気になる前の自分でいようとする】の4つの大テーマを見出した。患者のライフコントロールは、患者が不確かな状況を理解したうえで、これからの生活がどうなるのかを予測していたことが特徴的であった。
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