研究課題/領域番号 |
24792469
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
瀬山 留加 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (10412991)
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キーワード | がん看護 |
研究概要 |
本研究の目的は、外来放射線療法に伴うがん患者と家族員が抱える心理・社会的苦痛のアセスメント方法、具体策、評価方法を明らかにし、多職種との協働・連携をふまえた包括的な支援モデルを提唱することである。平成25年度は、前年度からの課題であった外来放射線療法に従事する医療者の支援上の困難を明らかにし、当初の予定通り包括的支援モデルの原案、ならびにモデル評価のための介入研究を開始することを計画した。 1.外来放射線療法に従事する医療者の支援上の困難の明確化 対象者へのフォーカスグループインタビューにより外来放射線療法に従事する医療者が困難感を抱く患者の特徴として、高齢者・認知機能の低下・少ないソーシャルサポートの主な3点が明らかとなった。そこで、開発する支援モデルの1つとして、まずは対象者を認知症を抱える高齢がん患者と限定し、原案を作成することとした。また、家族については支援上の困難が抽出されなかったため、患者への支援モデルの中で必要な介入を検討することとした。 2.外来放射線療法を受けるがん患者と家族員が抱える心理・社会的苦痛に対する包括的支援モデルの原案作成 これまで明らかにされている有効な支援を明らかにするため、文献レビューを進めたが、「認知症を抱える高齢がん患者」を対象として検証されたものは国内外を問わず、極めて少なかった。そこで、「認知症患者」「高齢がん患者」それぞれを対象として検証された既存の研究から支援モデルの原案を作成することとした。現在、ステトラモデルを参考に、本作業と行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
原案の作成、ならびに効果検証施設の交渉に時間を要するため。
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今後の研究の推進方策 |
原案検討の機会を増やし、検証予定施設の理解を得る。その上で、平成26年度は、以下のように研究を行うこととする。 1.包括的支援モデルの原案作成 2.包括的支援モデルの評価に関する介入研究の準備、調整、実施
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次年度の研究費の使用計画 |
モデル原案の完成に至らず、評価研究が実施できなかったため。 平成26年度内に平成25年度に予定していた研究を遂行する。
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