本研究の目的は、多発性硬化症(Multiple Sclerosis; 以下MS)病者に特有の疲労に対して、新たな漸進的筋弛緩法(Progressive Muscle Relaxation; 以下PMR)を開発し、介入・評価することにある。 私たちは、軽症MS病者に対する新たなPMRとしてCDを作成した。まず、4人を対象として新たなPMRを用いたパイロットスタディを実施した。結果、新たなPMRの安全性を確認できた。2人の主観的疲労感が軽減し、また活力や活動量の増加があった。課題は、身体的QOLが低下する場合があること、および感覚異常などである。現在は、準実験的研究デザインによる評価を実施中である。
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