研究課題/領域番号 |
24792479
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研究種目 |
若手研究(B)
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
草場 知子 久留米大学, 医学部, 講師 (60368967)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 関節リウマチ |
研究概要 |
本研究の目的は、発症早期ある関節リウマチ(以下RAとする)患者の自己管理能力を育成するための支援システムを構築することである。 平成24年度においては、早期RA患者の時間の経過に伴う身体・心理・社会面の変化、自己管理行動に対する認識・行動の変化を明らかにすることを目的とした。予備調査として、研究方法についての文献検討及びインタビュー内容及び調査票の検討を行った。また、RA患者が通院する九州圏内のリウマチ科外来への研究協力の呼びかけを行い、実施に向けた調整を行った。 また、本研究の基礎調査である平成20年度~平成22年度科学研究費補助金若手研究(B)「早期RA患者の心理過程と自己管理行動に関する研究」の研究成果を報告するため、第26回日本慢性看護学会学術大会(静岡県)に参加した。これは全国のRA患者が通院する外来に勤務する看護師を対象に、早期RA患者への教育・指導に関する認識及び課題について明らかにしたものであり、発表後の参加者との意見交換を通してRA患者の自己管理行動についての研究方法の見直しができ、平成25年度に予定している看護師への量的調査の検討も行うことができた。 そのほか、RAに関する学会、研修会に参加することにより、早期RA患者に関わる看護師を始め、医師や理学療法士・作業療法士・ソーシャルワーカーなど他職種との意見交換を通して、研究の方法・内容について検討することができ、次年度に向けた準備をすることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初の予定では、発症早期にあるRA患者に対し、質的及び量的調査を初回・半年後・1年後の3回を計画していたが、研究協力機関及びRA患者との調整が困難であり、次年度に研究への協力を依頼していくこととなった。 また、経過の長いRA患者数は多いが、発症早期にあるRA患者は希少性ゆえに対象者数の確保が困難であった。
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今後の研究の推進方策 |
再度、研究計画を見直し、平成24年度に達成できなかった研究を実施する。 インタビュー調査の回数を2回に変更することで、RA患者の調査協力における身体・心理的負担を軽減するとともに、研究協力機関への依頼・調整もより可能となると考える。
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次年度の研究費の使用計画 |
平成24年度に調査ができなかったため、平成25年度は調査への協力として対象者への謝金が必要となる。 また、研究方法や分析についてスーパーバイズを受けるための旅費・謝金の使用、早期RA患者の治療・看護に関する学会・研修会への参加のための旅費等の使用を計画している。
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