研究課題
集学的治療を必要とする小児がん等の疾患を持つ子どものきょうだいは、環境と家族の変化により大きな心理社会的影響を受ける。家族に対する支援の一つとして、看護師は、親がきょうだいへ病気の説明を行うことを支援する必要がある。そこで本研究は、平成24年度から平成26年度にかけて、きょうだいへの情報提供と情報共有により良好な適応を促す介入理論に基づく支援プログラムを開発することを目的とした。平成26年度には、介入に必要な理論に基づき、アウトカム指標の評価と支援プログラムの開発を実施した。平成24年度に整理した、小児がんを持つ子どものきょうだいに対して行われている情報共有の内容とその効果、現在行われている効果的な説明の内容について、学術誌(国内)に投稿した。また、平成25年度に開発した、小児がんを持つ子どものきょうだいに対して適応可能な生活の質(QOL)尺度の開発について、学術集会(国外)にて発表した。また、同尺度の計量心理学的評価を行なった。1ヶ月児から25歳の若年成人までのきょうだいの健康関連QOL尺度が、妥当性・信頼性を持つことを確認し、その結果の一部を学術誌(国外)にて発表した。また、残りの結果を学術誌(国内)に投稿中である。さらに、平成25年度に分析した、病気を持つ子ども本人への説明状況との関連要因および帰結について、学術集会(国内)および学術誌(国外)にて発表した。以上の成果に基づき、平成26年度中に支援プログラムの開発を実施した。今後引き続き、本研究成果を国内外に発信する予定である。
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Open Journal of Nursing
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Quality of Life Research
巻: 23 ページ: 2121-2131
doi: 10.1007/s11136-014-0644-5.