平成25年度は、平成24年度に引き続き、入院及び外来通院中のがん患児を対象に長期的かつ継続的にC. difficile 消化管保有及びClostridium difficile伝播の実態を明らかにするために、入院から外来通院中の患児の糞便からのC. difficile の検出を行った。対象者の入院が少なかったこと、治療期間の長期化により、在宅移行された患者が当初の計画より少なく、平成24年度からの継続患者をあわせ、合計5名となった。しかし、そのうち、在宅移行した患者は、プロトコール変更前の対象2名のみで、他4名は継続中である。 在宅における療養環境調査での使用に向け、開発中の2種類の培地cycloserine - cefoxitin - mannitol mediumと強化クロストリジア培地のより精度の高い使用方法の検討を目的に、C. difficile の標準株を使用した、繰り返しの検討を行ない、学会にて発表を行った。 また、これまでの研究結果を論文にまとめ、学術雑誌への投稿予定である。
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