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2015 年度 実績報告書

乳児をもつ母親の育児肯定感を高める親子体操プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 24792503
研究機関埼玉県立大学

研究代表者

山本 英子  埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 講師 (60448652)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2016-03-31
キーワード育児肯定感 / 親子体操 / 乳児をもつ母親 / 子育て支援 / プログラム評価
研究実績の概要

本研究の目的は、乳児をもつ母親の育児肯定感を高める親子体操プログラムの開発とその効果検証である。平成27年度、プログラム終了後の横断的調査を実施した。育児肯定感に差はなく、プログラム終了後12か月時はベビーマッサージ11名(57.9%)、体操6名(31.6%)が実施、歌を用いた内容が多く歌の活用が継続に有効と考えられた。
親子体操プログラムに参加した生後2~6か月の乳児とその母親19組を対象に、調査①~③を実施した。調査①プログラム各回実施前後に質問紙調査と唾液アミラーゼ測定を行った。育児肯定感はプログラム前後で総得点、下位項目に有意差は認めなかったが、MCL-S.2は、実施後に有意に快感情・リラックス感の向上、不安感の低下がみられた(z=-3.448~-2.418,p=0.001~0.016)。唾液アミラーゼ値は、実施前55.8±46.1kIU/L、実施後39.0±29.6kIU/L、実施後に有意に低下した(z=-2.833,p=0.005)。調査②プログラム終了後1か月毎に横断調査を実施した結果、育児肯定感に大きな変化はなく、プログラム実施は終了後3か月頃から実施者は減少するが、母子なりに工夫しつつ継続し、12か月後も約6割が実施していた。調査③介入プログラム終了後6か月時、プログラム参加による効果やプログラム内容の継続に関わる要因等について面接調査を実施した。その結果、母子関係や母親自身の身体・心理面での効果を実感し、継続に関わる要因を覚えやすい等の「習得の容易さ」、だっこや児をあやす等の育児動作に合わせ、部分的にも実施可能等の「時間の有効活用」等の認識がみられた。
以上から、親子体操プログラムはストレス活性の低下、ポジティブ感情の向上等一定の効果を把握できた。また、プログラム内容の継続は母子関係や母親の心身の健康状態を良好に維持させる可能性も示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2016

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 乳児をもつ母親における親子体操プログラムの有用性の検討2016

    • 著者名/発表者名
      山本英子
    • 学会等名
      第30回日本助産学会学術集会
    • 発表場所
      京都大学百周年時計台記念館・総合研究8号館
    • 年月日
      2016-03-19 – 2016-03-20

URL: 

公開日: 2017-01-06  

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