妊娠中期の妊婦を対象に、妊娠期と産後1か月時に質問紙調査を行い、生物学的データを収集した。調査内容は、日本版状態・特性不安検査、エジンバラ産後うつ病自己評価票、赤ちゃんへの気持ち質問票、育児不安スクリーニング尺度で、生物学的調査内容は、分娩様式、出血量、胎児機能不全の評価、臍帯血pH、Apgarスコア、出生直後のバイタルサイン等である。得られたデータから新生児への愛着は妊娠うつ状態、妊娠期特性不安と相関していた。産後うつ状態は胎児への愛着および妊娠期特性不安と相関しており、また育児不安は妊娠期メンタルヘルスと相関していた。妊娠うつ状態や妊娠期特性不安は分娩時間や出血量、母乳栄養と関係していた。
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