本研究の目的は、保育園における医療的ケア必要児の保育実態を明らかにすることである。医療的ケア必要児の保育実態調査の結果、医療的ケア必要児の医療への依存度の高さや看護師の雇用形態によって、看護師と保育士の保育における役割の割合に違いはあるが、どの保育園においても看護師と保育士が連携しながら、医療的ケア必要児の保育を行っていることが分かった。保育園で医療的ケア必要児の保育を行うには、保育園で働く保育士が安心して保育が行えるように、訪問看護の活用も取り入れた看護師確保方法を検討し、保育士が医療的ケア研修を受けられるような保育現場の体制を整備する必要が示唆された。
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