本研究では青年期女性の骨盤形態の実態調査、骨盤形態と生活習慣・生活様式の関連、骨盤形態と月経の関連、月経周期に伴う骨盤形態の変化を明らかにすることを目的とした。骨盤形態を姿勢測定器(PA200)で測定した結果、骨盤傾斜角の平均値18.2±5.1度であった。骨盤傾斜角の評価は骨盤前傾が多い集団であった。上前腸骨棘間の距離は270.1±23.4㎜であった。骨盤形態と生活習慣および生活様式の関連は認められなかった。また、月経痛により日常生活への支障がある者は骨盤傾斜角が有意に開大しており、骨盤形態と月経痛の関連は認められた。月経周期の3時期で調査したが、骨盤形態の変化は認められなかった。
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